わたしたちの生活の基盤である衣食住のひとつ、衣服。
人々が毎日着るものだからこそ、お手入れの仕方ひとつをとっても、地球への影響はすごく大きいんです。
洗濯とサステナブルな暮らしについてまとめていきます。
洗濯とマイクロプラスチックの関係
マイクロプラスチックによる海洋汚染が問題になっていますが、合成繊維の衣類の洗濯が汚染の一因であることがわかっています。
家庭用の洗濯機で1枚の服(合成繊維でできたもの)を1回あらった際に、1900本以上の繊維が洗濯排水内から得られたという研究結果も出ています(注1)。
また、新品よりも何度も洗ったフリース素材のほうが繊維が流出していることや、洗剤を使った洗濯のほうが繊維の流出が激しいことが研究結果として報告されているそうです(注2)。
日本人の洗濯頻度は?海外と比べると?

地球環境をなるべく汚染せずに生活するには、洗濯回数と洗濯する衣類の量を減らすのがてっとり早いことが分かっていただけたと思います。
日本人って洗濯頻度がどのぐらいなのかネット上で調べてみたところ(注3)、1日に1回以上洗濯する家庭が多かったです。
一人暮らしでも2~3日に1回は洗濯する方が多いのではないでしょうか。
一方で、海外では洗濯頻度がもっと少ない国もあるようです(注4)。
気候の影響もあるので一概には言えませんが、日本でも、汗をかきやすい夏以外の、春や秋冬はもっと洗濯回数を減らしていけるのではないでしょうか。
洗濯する衣類の量の減らし方!

バスタオルを使うことをやめてみる
1度だまされたと思って、お風呂用のタオルを普通のフェイスタオルにしてみてください。意外と、これでいいじゃん!ってなりますよ。
筆者は肩にかかるくらいのセミロングですが、フェイスタオルでことたります。バスタオルがフェイスタオルになるだけで、けっこう量が減るので、手軽でおすすめです。
洋服用ブラシと除菌スプレーを活用する
汗や皮脂による汚れが気にならない季節には、洗濯ではなくブラッシングで衣類をきれいにしてみましょう。
ブラッシングは、ホコリなどの汚れを取ると同時に、繊維の方向を整え毛玉ができにくくなるといった効果もあります。
ブラッシングをして、除菌スプレーやお気に入りの香りのスプレーをさっとかけるだけでも、秋冬は十分なのではないでしょうか。
*衣類の洗濯回数を減らすことは、服の生地を傷つけないことにもつながります!
布巾や肌着などは手洗いする
キッチンタオルや肌着、靴下など、手洗いでもよいものは手洗いで洗うことも、普段の生活で出来ることの一つです。
またその際には、洗剤を使わなくていいものには極力使わないことも大切です。
軽く濡らしたタオルで汚れをふくなど、ちょっとした手入れですませられれば、そうしましょう!
その他にも、、サステナブルに衣類を楽しむTip!
合成繊維の布類をさける
洗濯の回数や量を減らすことはもちろん大切ですが、その前にまず、合成繊維を使った衣類・布類、特にフリースを買わないことが大切です。
お買い物は、その商品を支持することの表明でもあります。
消費者として地球に悪影響なもののニーズを減らしていくことはシンプルで大切な意思表示の方法です。
*ビーガンの方には、天然繊維は避けるものというイメージがあるかもしれませんが、そこで合成繊維を選ぶのは結果的に動物を傷つける選択になってしまいます。
私は、地球上にあふれている古着・ヴィンテージの衣類、その中でも天然繊維の服を買うこと、今あるものを循環させていくことが最善だと考えます。

ぜひ、1度着たら洗濯という思い込みを捨てて服のお手入れをしてみてください。
地球にも優しく、服も長持ちする、そんな暮らしをしていきましょう、、!
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